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ナナシス と アイコネ のブログ(たぶん)

五燈田レイジは、茂木総監督の反"リベラル"思想を執行するアバターか?  〜ナナシスEP6.0 それは777☆Sと支配人に"大人"になることを迫る物語〜

ツイッターに書いた内容をまとめておきました。(+加筆)
Tokyo 7th シスターズ(@t7s_staff) Episode6.0 第4話配信時点での考察


1.
茂木総監督が最近提示した反"リベラル"思想を前提に読解すれば、
・ドリーム★エイジ、五燈田レイジ、モブアイドル→既存秩序(「暗黙の了解」「日本らしいルール」)・"大人"=是認されるべき側
・777☆S、支配人、ナツミ→"リベラル"・"子供"="大人"に成長すべき側
が創作上の意図であり、
既存秩序に挑戦し改変しようと"リベラル"的言動をとった四ツ倉ナツミは罰せられた。
成長を拒み、まっすぐな"リベラル"を貫こうとする777☆Sもまた、最終的に解散という形で罰せられると思う。


・【参考資料】
Tokyo 7th シスターズ』「EPISODE 4.0 AXiS」茂木伸太郎総監督インタビュー
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1564118843

 

2.
五燈田的なものは「暗黙の了解」「日本らしいルール」なのだろうが、
もし、ナツミが受け目にした仕打ちの内情暴露を行うのなら、
茂木総監督は、自身が否定する"リベラル"的営為として、(作中での)芸能界のエコシステムの破壊・挑戦行為として冷淡視するのだろうか?

ちなみに、
「日本らしいルール」「暗黙の了解」に関して、
それらにより抑圧の対象となる犠牲者がいたから、外形的には上手く行っているように見えていたダケであろう。
サバルタン式に声を上げることさえも抑圧された側が、ようやく声を上げられるようになったら、
茂木総監督が主張する反"リベラル"思想によって、
既存構造へのプロテストを冷笑・冷淡視されるのであれば、
救いはどこにあるのだろうか??

 

3.
第四話のあの投げつけ表現は、
「食べ物を粗末にするな」というのは美徳だが
旧来は許容されてきたバラエティー番組にまでそれを求めるのは「暗黙の了解」を破壊する"リベラル"的言動
というのを意図したものだと思う。

 

4.
もし、茂木総監督がEpisode6.0にて、五燈田レイジを通して自身の反"リベラル"思想を主張・表現しようとしているのなら、
777☆SISTERSや、支配人(ここでは、作中の登場人物と、本作のプレイヤーの通称、の双方)に対して、"大人"になること(=「暗黙の了解」「日本らしいルール」への従属)を迫っているのだろう。